おつかれさまです。もうすぐ梅雨の時期ですね。1番嫌いな季節…!という人も多いと思います。洗濯物が全然乾かないし、傘を持ち歩くのが面倒だし…と思ってしまいますよね。私も梅雨はあまり好きではないのですが、新海誠監督の作品「言の葉の庭」では梅雨の時期の東京が美しく描かれていて、雨も悪くないかなと思えてきます。私の中では「天気の子」に並ぶ1番好きな映画なので、ぜひ一度観てみてください。どうして毎回コラムみたいなオープニングを迎えてしまうのでしょうか。。。お喋りな性格がついつい出てしまうようです。
さて、今回のコラムは對馬諒(つっしー)が書いてくれました。コラムをお願いしたところ、3月と4月のコラムのクオリティーが高くてどうしようと困っていました。困っていたのにしっかり書いてくるので流石だと思います。ぜひつっしーワールドをご堪能ください。
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【トピック】
・コラム
・5月、6月のイベントについて
・6月の練習日程について
・審査について
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《コラム》
こんにちは。37期内務母艦担当、對馬諒です。
だらけ・サボりの症状が、月の名前を冠するこの季節。みなさんはどうお過ごしでしょうか。
5月と言えば、高校1年生の頃に僕が弓道部に入学したことを思い出します。4月は基本仮入部、ゴールデンウィーク明けに本入部。初心者として部員に加わったのもちょうどこの時期でありました。
今日はそんな僕の、弓道との出会いを綴ろうと思います。
あれは4月、桜が散り切って葉が青々しく見え始めた時期でした。僕が新生活の波に揉まれようやく波に乗れるかという頃、仮入部期間が始まりました。
中学では短距離走で学年一を取ったほどです。内部進学でございますから、そのまま陸上部に入るだろうと、知り合い誰もが最初は考えておりました。
実際、陸上部の先輩から熱く勧誘されましたが、それはすぐに断りました。中3の現役時代には既に、すぐに息切れを起こし吐き気が全身を襲う、走れない体になっておりましたし、長距離通学では練習耐えきれないと考えたからです。
では何に入るのかと尋ねられても、当時の僕は何も心に決めていませんでした。
そんな放課後、僕は中学からの友人を連れ、どこの見学に行くか迷いながら歩き彷徨っておりました。
ふと目に映ったのは、看板を掲げた袴の女性でございます。弓道着姿の女性を実際に見るのは初めてでありましたので、友人共々目線が吸い寄せられました。
「弓道部を見学しませんか!」
勧誘している声は、どこかで聞いたことがあるような。
お互いの目が合って、双方アッと声を発しました。中学陸上部の先輩です。
「聞いたよ!陸上部入らないんだってね!」
中学時代には仲の良かった先輩です、会話も弾みます。
走れなくなった事情も、うんうんと親身になって聞いてくれました。
「じゃあ、弓道やらない??」
一通り話し終えて、そんな先輩がくれた言葉は、ひどくシンプルなものでした。多分本人もふざけて言ったのだと思います。
「入ります」
さも当然のように堂々と即答する僕。横にいた友人が驚くほどです。
こうして先輩の美しい袴姿に心奪われ、僕は弓道部に入ることになりました。
嘘です。
本当はその場の流れに沿ってふざけただけでした。行くあてもないしとりあえず見学には行ってみようかなと決断しただけでした。
先輩に連れられ弓道場に足を運びます。
中に入ると、厳かな雰囲気が漂っていました。うるさい外とは大違い、神聖な雰囲気さえしました。
静寂が支配した世界。物音立てぬよう見学者が息を呑む中、粛々と動く人影が複数。息遣いだけが聞こえてきます。
1列に並んだ5人の射手が、各々のタイミングで規律正しく所作を進めていきます。
弦音が一瞬、静寂を破ります。
そして安土に突き刺さる矢の音が、微かに射場に届きます。
当時は弓道のことをこれっぽっちも知らない僕です。立て続けに的を外す部員の様子を見て、こんなもんかと失礼なことを考えました。
アーチェリーと違い補助器具もなく照準も自分自身。内心の乱れが射に直結する弓道の難しさなど、当時の僕には知るよしもありません。
パァン
そんな僕の思考を破ったのは、最後の1人、主将の放った矢でした。
的の中心に吸い込まれた矢。的紙を貫くその音は、澄んでいて、どこか心地良く、射場全体に響きました。
見学をしていて一番記憶に残ったのは、作法における静と動の切り替えです。
動きがあるかないかだけではありません。所作で体が動いている時も、その落ち着きが、動作の中にある一瞬の間が、静を感じさせます。弓を引き切り、離れを取るまでの間にも、絶えず弓を押し弦を引くという動の中に、静が感じられました。
矢が放たれた瞬間、時間の静寂が破られて時が動き出すのです。
ただひたすら動き続けなければならないスポーツをしてきた自分にとって、それは初めての体験でした。
主将の礼とともに見学者から拍手が送られます。僕も拍手しました。決して形式だけの拍手ではありませんでした。
その一射に、射場の雰囲気に、弓道のあり方に、僕の心は射抜かれたのでございます。
それからというもの、僕は全ての見学会に足を運び、正式に弓道部に加入することになりました。
決して楽ではありませんでした。型を覚えるだけにも大変時間がかかり、ようやく弓を持たせてもらえても、その感覚を理解するのにまた苦労します。矢をつがえるようになると、矢は握るものではなく載せるものだと実感し、不安定さに悩まされます。
当てるのだって一苦労。かつ正しい射形をこなすのはもっとです。
ただその過程に、精神的にも物理的にも自分を自分で見つめ直すその過程に、弓道という奥深さが、楽しさが詰まっていました。
今まで弓道をやってきて、この道を選んだことに後悔はありません。その精神力や自己研磨の姿勢は勉学等の日常生活に活かすことができました。弓道を通じて様々な出会いもありました。弓道は僕のこれまでの道を作ってきたかけがえのない要素の1つになりました。
話が長くなりました。
伝えたいことをまとめるならば、あの日、弓道に出会えて良かった。弓道を通じて手に入れた、経験に、技能に、出会いに感謝を。
そして何より、
先輩、可愛かったです。
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《5月のイベント》
5/20.21 特別臨時中央審査会
5/21.27 練習見学会
《6月のイベント》
6/3.4 新歓合宿
《6月の練習日程》
10日(土) 夜練
11日(日) 夜練
17日(土) 夜練
18日(日) 夜練
25日(日) 夜練
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《特別臨時中央審査会について》
今月は審査会がありました。練習では毎回1つの道場を貸し切り、外部の方がいない状態で弓を引いてきたものですから、会場で全く知らない人が弓を持っているのが新鮮であると同時に、会場の厳粛な雰囲気に圧倒されました。
自分以外にも弓道をやっている仲間がこんなにもいるのかと驚き、少し嬉しく感じました。弓道をしている人が元々少ないせいか、弓道仲間がいると思うと勝手に親近感を抱いてしまいます。
我々37期の初心者にとっては今回の審査が成人射会への切符であるため、かなりの緊張感を持っていました。ただ、経験者が少ない環境かつクラスターの発生によるブランクがあったにもかかわらず、初段の審査を受けることが出来る段階にまでなったと思うと、技術面・精神面ともに少し成長できたように感じますよね。ゴム弓で射型を学んでいたころから1年が経とうとしています。1年というのは本当にあっという間ですね。つい最近まで初心者だった人も、これからは後輩たちに指導する立場でもあるので、教わってきたことを思い出し、自信をもって指導していきましょう。
審査当日はあいにく雨が降っていましたが、後日、会場(中央道場)に忘れものを取りに行った時は晴天でした。
春の桜、秋の紅葉が木々の「旬」のような気がしますが、夏の始まりを告げる新緑も素敵ですよね。炎天下の中、多くの外国人が明治神宮に訪れていました。
写真を撮るなどして景色を見て楽しんでいる外国人を見ると、四季に彩がある日本はとても魅力的で、なんだか嬉しくなりますね。
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《写真掲載について(再掲)》
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(内務:内田くるみ)
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