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就活掲示板

公開·2名のメンバー

卒論進まねえ 投稿者:木下智生

 こんにちは。KQC30期の木下智生です。ともをです。内務とか副代表やってました。ちなみに下の名前はともきと読みます。

 今更感が尋常じゃないですが、就職活動について報告をさせていただこうと思います。

とはいえ自分は就職先がお役所なので役に立たない気も…。30期の民間組誰か早く書けよ。公務員より仕事が遅いってどうかと思うぞ。というのは冗談で、少しだけ民間就活もやったので両方書きます。公務員を目指す人ははぐれメタルばりのレアキャラだと思いますがもし考えている人がいれば是非読んでください。民間一本の人ももし良かったら読んでね。


 前置きが長くなりましたが、自分は2019年4月より国土交通省にて事務系総合職として働くことになりました。イメージしづらいと思いますが一般的に「官僚」と呼ばれている人たちです。予算や法律を駆使して、日本をより良い国にする為に日夜働いています。嵐の櫻井翔君のお父さんも官僚です。あの人はめちゃくちゃ出世してます。


 国土交通省はその所掌領域の広さが特徴です。鉄道・航空などの運輸分野や耐震規制・インフラ整備などの建設分野において、民間事業の許認可や助成、法的規制や緩和等を行う他、ダム建設などの公共事業を主に行っています。また、意外なことに気象庁や観光庁、海上保安庁も国交省が外局として管轄しています。近年外国人訪日客が激増しているのも我々国土交通省、観光庁の取り組みの成果なのです。また、最近話題の自動運転やドローンも管轄です。

 現在の日本は課題先進国とも呼ばれ、急速な少子高齢化と人口減少、それに伴う地方の過疎化とインフラの老朽化、発生が懸念される巨大災害、経済成長を続けるアジア諸国との競争激化などなど、解決困難な課題を数多く抱えています。これらに対して国として解決策を立案し、国民に対し希望ある未来のグランドデザインを示す、という非常に難しくもやりがいのある仕事に取り組んでいるのが国土交通省なのです。無論、その中で他省庁や地方自治体、民間企業、そして一般市民の方々との協力が欠かせないことは言うまでもありません。みんな税金払ってね。


 自分は中学生の頃に東日本大震災を経験し、人々の日常や命が一瞬にして奪われてしまう事に大きな衝撃を受けました。また同じ頃には北朝鮮の核・ミサイル実験や尖閣沖での中国漁船衝突事件もあり、日常や平和というものが所与のものではなく、かつ脆いものであると痛感しました。そういった自然災害や武力攻撃といった非常事態において、自分は誰かを守る側でありたいと考え、日本全体に貢献できる仕事として国家公務員の道を志望するようになりました。「守る」という言葉があるように、元々は防衛省を第一志望としていたのですが、最終的には国土交通省とご縁があり働かせていただけることになりました。国交省は防災分野において存在感が強く、またそうした「守り」に加えて観光政策や街づくりなど日本を豊かにする「攻め」の側面を持つ事が非常に魅力的だと思っています。微力ながら精一杯働く所存です。残業、どんと来い。笑


 ちなみに、国家公務員総合職として働くためには試験と官庁訪問の二つを突破する必要があります。試験に関しては文系の場合は法律、経済、政治国際、教養の4区分から選択でき、択一のみの一次試験と記述&面接の二次試験の両方に合格して初めて志望する官庁を訪問し面接を受ける事ができます。この試験の倍率は例年20倍ほどで、そこからさらに倍率約3倍の官庁訪問をクリアしてようやく、国家公務員総合職として採用してもらえます。試験に関する詳細は「国家総合職試験 人事院」でググれば出てくるのでここでは割愛。

 そしてその先に最終関門として官庁訪問が待ち受けています。約2週間かけて最大3つの官庁を訪問し、一日中職員との面談(OB訪問のイメージ)や人事との面接(ガッツリ面接)を繰り返して意欲や能力、適性を評価されます。ちなみに待ち時間がめちゃくちゃ長いです。5~6時間待たされる人もザラです。官僚には忍耐が必要ってことなんでしょうね。めちゃくちゃ疲れます。身体も精神も。自分は毎朝東海道線のグリーン車で藤沢から新橋や東京まで向かってました。心身の安寧が1000円未満で買える。これは偉大でした。

 でまあ結局官庁訪問の途中で防衛省には切られました。すごいツラかったです。高校生の時からそこで働きたかったので。憧れは永遠に憧れのまま、って事ですね。ですが国土交通省さんに必要としていただけたので自分はそれで幸せです。来年また官庁訪問にチャレンジする事も可能でしたが、自分は国土交通省の一員として全力を尽くすと決めました。恩返しですね。防災にずっと関心があるので、そうした命を守る分野でやがて活躍できたらいいな、と思っています。


 自分が公務員就活を通じて感じたのは、ただ試験を突破して、関心・意欲をアピールするだけではダメだという事です。総合職は将来の幹部候補であり、中には事務次官にまで上り詰める人もいます。従って、決断力や判断力、リーダーシップといった能力が殊更に求められます。この辺は民間でも同じかもしれませんが、国家総合職はそれがより強く求められていると感じました。もし国家総合職を考えている奇特な人がいれば、知識を入れるだけでなく、〇〇省の、国家総合職の職員としてどんな能力が求められるのか、という事は常に考えてほしいと思います。


 さて、公務員の話題はこの辺にして簡単に民間就活の概要を書いておきます。

 時期が公務員試験と丸被りだったので受ける企業はかなり絞りました。ちなみに選んだのは街づくりができる企業やICTを通じた社会貢献ができる企業、そして防衛産業に携わっている企業です。自分なりに興味を持った企業を受けましたが無事全滅しました。なのでぶっちゃけ参考にならないかも。ちなみに読売新聞社さん以外では公務員志望の事実は完全に隠しました。

 自分は営業は向いてないなと思っていたのですが、人事などの裏方的業務にあまり関心が持てず、「営業がやりたいです!」って言ってました。企業側も「お前は営業じゃないだろ」って思ってたのかもしれません。最終面接まで行った某社でも「君は本当に営業がやりたいの?」と聞かれました。やりたい事と向いている事は必ずしも一致しません。この辺の業界・企業選びや具体的な志望職種の決め方とかは民間一本組の話を聞いてみてください。


 以下に自分が受けた企業・官公庁をあげておきます。括弧内は辞退したところです。

なお官公庁については〇次面接という概念がないので自分の感触です。


【ES・筆記落ち】JR東日本、三井不動産

【1次・GD落ち】野村不動産、森ビル、IHI、読売新聞社、(三菱重工業)

【2次落ち】NEC、NTT東日本、防衛省、(農林水産省)

【最終落ち】富士通、川崎重工業

【内定】国土交通省


改めて書き出してみるとクソ少ないですね。ただ国家総合職試験と並行して民間就活をやるなら10社くらいが限界なのでは、とも思います。そこは自分のキャパと要相談です。ただ就活制度自体が大きく変わろうとしているので来年以降の事は分からないですが…。


 では、先程も少し書いたのですが民間就活・公務員試験に関するアドバイスを。


①徹底的に自己分析を

 面接では自分がどういう人間か、学生時代何を頑張ったのか、〇〇な時どう感じるのか、など個々人の内面についてひたすら掘り下げられます。その際その場で答えを捻り出しても大抵ろくなことになりません。そもそも自分が何を一生の仕事としてやりたいのか、という事を考える上で自己分析は必要不可欠です。自分は過去の経験を書き出して、その時自分はどう思ったか、そこから何を得たかなどをじっくり掘り下げました。取っ掛かりに困ってる人は就活サイトの自己分析ツールをいくつかハシゴして、無限に出てきた自分のパーソナリティの共通点を見つけてそれに当てはまる過去の経験を探すのもアリだと思います。そうした作業を続けて、自分がやりたい事や向いている事を見つけてください。


②徹底的に志望企業(官庁)を研究しよう

 商品名や事業所の場所、会社の歴史を覚えろという意味ではありません。その会社の理念は何なのか、社員の方はどういう思いで日々の仕事に励んでいるのか、その会社で、その部署・役職で働くためにはどんな能力や心構えが必要なのか。こうした事は面接よりも前、説明会やOB訪問、リク面(企業によっては普通に選考段階なので注意)等でしっかり把握しておくべきだと思います。敵を知り己を知れば百戦危からずとはまさにその通りです。その会社で何が求められているのかが分かれば後はそこに自分がいかに当てはまっているか、そしてその中で自分が独自にどんな貢献ができるかを全力でアピールするのみです。


③ストレスをためないように

 これすごい大事です。友達と会って話すだけでも全然違います。アドバイスももらえますし、愚痴も聞いてくれますし、励ましてくれます。友達最高。自分は公務員試験の勉強をしている最中ツラくてしょっちゅうツイッターで「マジ無理」的な事を言っていたのですが、キャンパスで友人に会うとみんな励ましてくれました。「絶対大丈夫っしょ!」は心の支えになりました。期待に応えなきゃ!とモチベーションにもつながりました。よくよく考えたら就活で辛いのは自分だけじゃなくて、友人たちも就活や司法試験や教職試験や院試等々で凄く大変だったのに、いつも励ましてもらってばかりで申し訳なかったな、と思います。同期のみんなごめんね。そしてありがとう。

 あと自分はストレスがたまらないようご飯は我慢せずに食べてました。二郎は神。安くて美味しくて公務員予備校の近くにあるはなまるうどんも神。ただでさえ勉強やら面接やらで大変なのに食を我慢したら死にます。夜中はたいていチョコ食べながら好きな音楽を垂れ流して勉強してました。どれだけ自分にとって快適な環境で勉強できるかもすごい大事です。


 こんな感じですかね。すみません、めちゃくちゃ長くなりました。過去の先輩方のを見てもせいぜい3000字未満です。なんだこれ。他の30期のハードルを上げた気がしないでもないけど、俺のやつはクオリティは低いしセーフでしょ。国家公務員総合職に興味のある人がいたら遠慮なく連絡ください。喜んで飛んで行きます。課題山積の日本をどうにかしたいと思っている人、守りたい人やモノ、景色がある人。実現したい未来がある人。その熱い思いを果たせる場所が国家公務員総合職です。是非一緒に、日本で暮らす1億2000万の人々とその未来の為に働きましょう!

 

 そして最後に、4年間一緒に楽しくワイワイやってきた30期のみんなありがとう。みんなに支えられて公務員就活をやり切れました。みんなの為に働きたくて、死ぬ気で勉強頑張りました。KQC入って良かったです。卒業まであと少しだけど、引き続きともカスをよろしくお願いします。後輩のみんなもどしどし絡んでください!!

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